2016年11月20日(日)に、お台場の科学未来館で行われた表題のイベントを観戦してきました。ひょっとして、来年は参戦するかもしれないという気持ちで、じっくり1日イベントを体験してきました。今年で4回目とのことですが、エントリーチーム76、うち小学生のチームが14も参加するという規模の大会です。
ルールは簡単です。テザーと呼ばれる紐状のベルトの上部4メートルのところに設置された宇宙ステーションに、決められた時間内にピンポン玉を置いて帰ってくるというものです。一旦スタートすると一切ロボットに手を触れることはできません(下りてきたロボットにピンポン玉を補充することは可能)こうしてステーションに運ぶことができたピンポン玉の数で得点を競います。
基本は、EV3のモーターで駆動する車輪でテザーを上手く挟んで上に登ること。あとは、ピンポン玉を運んで、ステーションでこれを開放し、戻ってくる機構の部分が工夫どころということですね。
FLLやWROに比べると、ルールが随分シンプルに感じましたが、実際見ていると、これはこれでなかなか奥の深い競技であることが理解できました。
というのも、この協議会でロボットの一番の肝となるのは、ピンポン玉を4m上のステーションに運び、そこで置いて帰ってくるという部分の機構をどう設計するかという部分です。ところが、ここに凝りすぎると、自重が重くなってしまい、上昇スピードが遅くなります。なかには、重くなりすぎたにも関わらず、テザーをしっかりつかむ車輪のテンションを上手く調整できずに、ロボットがスリップしてしまい全く上にあがらないというチームがけっこうありました。重すぎるのはかなりのハンディになります。軽くするという選択肢はもちろんありますが、その場合は何度も往復することになりますので、こんどは機構部分が何度も安定して動作するかどうかが肝心なのです。
小学生チームも奮闘しており、けっこううまくピンポン玉を運べたチームもけっこうありました。一方、やはり重すぎたのか、車輪とテザーの引っ掛け方を間違えたのか、スタート直後からスリップしてしまい全く上に上がらなかったり、上手く上がったけど上のステーションにひっかかって下りてこなかったりというトラブルも続出していました。小学生にとっては、けっこう挑戦しがいのある競技ですね。
もうひとつは、実際現場にやってきて、誰がピンポン玉を補充するかで喧嘩していたチームがあったり、引率のコーチがチェックルーチンの確認に声をからしていたり、やっぱり小学生の場合は、まずチームづくりが一番大変ですね。まあ、現場でこういうのを見るのも、ひとつの楽しみではありますけど。
さて、来年は参戦できるかな??
車検に並んだEV3
車検に通らないと、時間内に修正して再車検を受けないといけません。しかし、修正時間が非常に短いので、ここまで凝ったロボットを時間内に修正するのはまず不可能です。そのため、車検に通らないと、競技には参加できるがポイントがつかない参考記録扱いとなります。
見ていた限りでは車検でNGとなるのは、ほとんどが「使用不可パーツがつかわれている」こと。この辺は事前にコーチがしっかりチェックする必要がありますね。