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執筆者の写真原田洋一

お母さんの考える「子どものプログラミング教育」


私の古巣の学研さんから、こんなプレスリリースが出ていました。

「※子どもを持つ30代~40代の女性200人を対象にインターネット調査/ファストアスク調べ/2016年12月9日実施」

ということで、最近のネット上でのアンケート調査のようです。これによると、

・お母さんの約75%が、2020年から小学校でプログラミング教育の必修化が検討されていることを知らない。

のだそうです。まあ一般的なお母さんが、次の学習指導要領の改定内容に詳しくないのは当然かなとも思いますが、おやっと思ったのは次のところです。そういうことなのにも関わらず、「今後子どもにプログラミング学習をさせてみたいか」と聞くと、

・約40%のお母さんが YES

・やってみたいけど近くに塾などがないが約16% 

ということは、半数以上のお母さんが、何らかの形で「学習させてみたい」と答えてるわけです。

この結果、科学館のイベントなどで子どもたちに接していて感じていた雰囲気とけっこうマッチしています。というのも、はじめてやってきた子どもたちに、よく「今日はなんでここに来てみたの?」という質問をよくしています。

まあいろんな答えがあるのですが、そのなかで、「お母さんに、行ってみたらとすすめられた」という意味の返答がけっこうあるんです。もちろん、もう小学校高学年ですから、お母さんに勧められただけで、参加するケースは少ないと思いますので、本当はその先に何かしら自分自身の興味関心があるのだとは思うのですが、ほとんどの子どもたちは、まず最初のきっかけだけを話してくれます。

要するに今、小学生をもつお母さんの間では、「プログラミングはやらせてみたほうがよさそうだ」という印象が強くなっているのですね。これが、恐らく今のブームのひとつの側面なのでしょう。

同じアンケートで「子どもにプログラミングを学ばせたい理由は?」という質問の回答の1位、2位は、

・将来的に重要・必須のスキルになりそうだから

・職業の選択肢が増えそうだから

ということでした。ここらへんがお母さんの本音ですね。文科省がプログラミング教育の必修化に際して謳っている「論理的思考を身につける」という理由は、もちろんお母さんのアンケート結果にもありますが、これらの理由よりは下位ですし、「想像力が育まれそう」よりも下なんですよね。

ところが、現実的に、「教室やイベント選びで重視するポイント」についてきくと、圧倒的に

・料金

なんです(笑) そして次が「楽しんで学べるか」「家からのアクセス」です。

ですよね〜。やはり何となく子どもの将来の可能性を広げてあげたい、でも本当に自分の子どもに向いているのかどうかわからない・・・となると、あまり高額な教室にいきなり行くのはちょっと抵抗ありますし、さらに家から遠いとなると、通うのが大変です。わかります。

ということは、もっともっと自宅の近くで気軽に通える、言ってみれば「そろばん教室」みたいな感じの教室がもっとあってもいいということなんでしょう。確かにそういう教室は、まだあまりないですね。

*写真はイメージです。

ところで、このプレスリリース、単にアンケートの内容を公表したと言うよりは、リリースの最後に年末に行われる学研さんの「マインクラフトプログラミングキャンプ」の告知がくっついていますねぇ。本当はこっちを宣伝したかったのかなあ〜(笑)。ただ、アンケート結果で思いっきり「料金」重視という結果が出ているにしては、なかなか強気なお値段かと・・・・^^;

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