これまで、KidsScriptはJavaScriptのエディタだとお話してきました。それなのに、本来JavaScriptには存在しないScratchのコマンドと共通性をもっています。これはどういうことなのでしょうか。
実は、KidsScriptとは、JavaScriptを拡張したスーパーセット言語というものです。概念を簡単に図にすると、こういうことになります。
要するに、KidsScriptは、JavaScriptを含んで、さらに独自の拡張コマンドを付け加えたものなのです。独自に拡張したコマンドがScratchライクなコマンドだと考えていただければ良いでしょう。
従って、KidsScrptのエディタ画面には、このScratch風コマンドではなく、純粋なJavaScriptのコマンドを書いて使うことも可能なのです。そうすれば、Scratchライクな色つきのブロックエディタのような感じでJavaScriptを書いていくことができます。実は、この色付きのエディターは、他にない大変ユニークなものです。これまで、対応する{ }に色を付けて表示するようなものはありましたが、テキストプログラムに、ブロックプログラミングツールのような色をつけるという発想は、恐らくKidsScriptが世界初だと思います。ですから、KidsScriptをこのままJavaScriptのエディタとして使っていただくこともできるのです。
KidsScriptの作者は、KidsScriptで書いたコードに、JavaScriptのコードを付け加えたりして、JavaScriptの学習をすることを勧めています。こういうユニークな使い方ができるのも、KidsScriptの特徴です。
もうひとつ、KidsScriptは、フレームワークという言い方をすることも出来ます。
この部分は、作者がKidsScriptのチュートリアルの中の「より進んだ学習の方法」という欄で解説していますので、そちらを読んでいただいた方が良いでしょう。
つづく
過去の記事
→KidsScriptとは?(2)ーScratchとの共通点について
KidsScriptは(株)ネクストオブジェクト代表のプログラマー中山真樹氏の作品です。
弊社はKidsScriptの開発協力をしています。