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執筆者の写真原田洋一

mbotを組み立てた


最近国内の代理店も決まり、正式に日本向けとして発売されたmbotを早速入手したので、レビューします。

mbot

早速開封の儀です。

パッケージはきちんと日本語化されていますが、オリジナルの英語のパッケージにスリーブをつけたものです。このスリーブがけっこうきつくて抜けなかったので、切ってしまいました。箱を開けるとこんな感じです。けっこういい感じです。

青い鉄のシャーシは、エッジの部分もきちんと処理されており、手を切るような心配はありません。子ども向けとしてはあたりまえですが、手に持った感じの質感もよく、なかなか好感を持ちました。

組み立ての説明書もきちんと日本語化されています。イラストの質とか、誤植とか、そのへんは、もと学研の科学の編集者としては、一言二言いいたいところもありますが、まあこんなものでしょうか。正直、あまりこういうものを組み立てた経験がない小学生がひとりで説明書だけで組み立てるのはちょっと手こずるかもしれません。ただ、大人が手伝ってあげればあまり難しいものではないレベルだと思います。

ひとつ謎だったのは、ドライバーです。わざわざプラスドライバーがひとつ付属していて、一見親切なのですが、センサーやボードをボディに止める部分のネジには六角レンチが必要なものが使われています。普通1本だけドライバーを付属するなら、この場合はこの六角レンチの方をつけるほうが親切かと思うのですが、この辺の中国人のセンスは謎です。まあ私は六角レンチくらい持っていたのですぐに組み立てられましたからいいんですが、普通はプラスドライバーはあっても、六角レンチはない家庭はけっこうあると思うんですが。

mCoreと呼ばれる本体ボードはこんな感じです。4つのセンサーポートがあります。デフォルトではここにライントレースのセンサーと超音波センサーが接続されます。また、画面右上のBlutoothのモジュールは自分で差し込む必要があります。Bluetoohtモジュールを差し込んだら、半透明のカバーをつけて、本体にネジ止め(これが六角レンチが必要)します。このコネクタに、マインドストームEV3のセンサーが接続できるらしいということなのですが、そちらはそのうち確かめてみます。

充電式バッテリーは別売りのため、基本セットについているのは、単3乾電池用の電池ボックスのみです。この電池ボックス、シャシーとネジ止めされるボードの間のすき間に置き、シャシーとはマジックテープで固定します。なので、固定した後も何とか無理やり引っ張り出すことはできるのですが、これにかなり力が必要でして、あまり美しい設計ではありませんね。ちなみに、説明書によると、充電式バッテリーは上のボードに爪で引っかかるような仕様のようで、充電式バッテリーは取り外さなくても、ケーブルで充電できる仕様のようです。バッテリーありきで設計したので、乾電池ケースについてはあとでむりやりマジックテープにしたという感じでしょうか。

あっさり完成しました。動作確認として、本体にはあらかじめ3つのプリセットモードがついています。プリセットモードのひとつは、この附属のリモコンでのコントロールが可能となるモードです。このリモコン用の電池も別売りだったので、今のところまだリモコンは試していません。リモコンのテンキーとか文字キーは恐らくプログラムで何か動作を割り当てたりするんでしょうが、その辺のマニュアルは一切付属してません。

あと2つ、「障害物回避モード」と「ライントレースモード」というプリセットプログラムが本体のボタンから呼び出せます。「障害物回避モード」は、超音波センサーで障害物を回避して動きます。ライントレースは、紙のコースが付属してましたので、早速走らせてみました。けっこうスムーズに走ります。

モーターの動作音が、レゴのマインドストームなどに比べると結構高い音がします。レゴがちょっとガガガガというイメージの音で動くのに比べると、こっちは、プーンという高い音を出して走ります。これはこれでなんかモーター音ぽくて、この音については結構気に入りました。

ハードウェアとしての評価は、まずまずだと思います。子どもが組み立てるにあたって、それほど難易度が高くありませんし、危険もないと思います。これで、コントロールのソフトウェアが良ければ、結構いい感じだと思うのですが、さてどうでしょう? ソフトウェアについては、またの機会に。

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