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久しぶりにレゴを組み立てて思ったこと

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ちょっと前にネットで見かけてどうしても欲しくなってしまったレゴの新製品、サターンVのブロックを、つい買ってしまいました。1969ピースという、なかなか洒落たピース数(もちろん、アポロ11号が月に着陸した1969年にひっかけたものですよね)のこの作品は、レゴアイデアといわれるシリーズの作品です。これは、ユーザーの提案に10000人の賛同者が集まるとレゴが商品化を検討するという限定商品のシリーズで、正式なカタログには掲載されないものなのだそうです。2017年にもなって、なぜ今頃サターンVが選ばれたのかはよくわかりません。でも僕にとって、アポロ11号というのは、もうまさに自分のメカ好き、パソコン好きの原点のような出来事で、当時小学生だった僕にとっては、生涯忘れられない出来事なんです。

 

 当時、1969年に小学4年生(歳がバレますね^^;)で、アポロマニアだった自分は、もうアポロ関連ものは何でも欲しくて親にねだっていたわけですが、どうしても買ってもらえなかったものが、Revellというアメリカのメーカーが作ったアポロのプラモデルでした。組み立てるとほぼ1mというとんでもない大きさのプラモデルで、たしか1万円近いという超弩級プライス。デパートのおもちゃ売り場とかにいくと、必ずデーンと展示してあるのですけど、そこそこ大きなゼロ戦とかのプラモデルが数百円で買える時代に、1万円のプラモデルなど買ってもらえるわけもなく、サターンVの模型というのは、その時の欲しかった体験のまま今に至るのですよね。(ついでに、当時もうひとつ垂涎の的だったプラモデルに、サンダーバード秘密基地というのがありました。これが6000円位だったので、サターンVはさらにその上を行っていたのでした)

 

そこに降ってわいたレゴのサターンV。写真を見たら、これがなかなかの完成度。これでなんだか今更ながら火がついてしまい、気がついたら手元にあるという状態だったのでした^^;

 

 実は、これだけのピース数のレゴブロックを組み立てるのははじめてだったりするのですが、やはりレゴの作り方マニュアルは安定のクオリティですね。パーツが1〜12までの袋に別れていて、これを順番に開封して説明書通りに組み立てていけば、案外簡単に組み上がります。

 

 今は大学生になった息子が小学生の時、レゴのバイオニクルというシリーズに凝っていて、これをよく作っていました。実はそのときレゴの組み立て方のマニュアルを始めて見た(僕の子供の頃はレゴはあったけど、組み立て方を見て組み立てた覚えはないので)のですが、このとき感じた「よくできてるなあ〜」という印象は今回もそのままでした。レゴは世界中で売るために、作り方の解説に文章を使いません。使われている文字は数字と計算記号くらいで、これは世界共通ですので、どの国の人が見ても組み立てることができるというところを突き詰めているわけです。あとは、イラストだけで組み立て方を表現します。

 

 

 そして、このイラストそのものが、レゴのノウハウなんですね。このイラストを見るだけで組み立て方が理解できるわけです。紙に印刷されたイラストですから、当然平面イラストなわけですが、ひとつの手順に1イラストのみ。裏側から見た絵とか、そういう補足がほとんどありません。これは、ここに掲載されている1方向から見たイラストだけで、間違いなく組み立てることができるという裏付けをもって作られているイラストなのです。これが実はレゴのノウハウなのですね。

 

僕はかつて、学研の「科学と学習」の科学の方の編集者をやっておりました。そのとき、「ふろくの作り方」のページを何年も担当しましたが、その作り方のページも同じように、基本的には1手順がイラスト1カットで表現されます。1カットの絵だけで殆どの人が間違えないように組み立てられるようにしなければいけないというのは、やはりかなりのノウハウです。でも、レゴの作り方を見て、やはりその凄さには脱帽です。科学のふろくのときは、日本人しか意識していないので、すぐに言葉の補足を入れて逃げてしまったり、一部を拡大して表現するとか、裏側から見せる絵をちょっと載せるとか、そういうことをやったように記憶しています。ところが、改めてレゴの作り方を見ると、そういう表現がほとんどない。にもかかわらず、迷うことが殆どないのです。これはすごいと改めて思いました。

 

ちょうど今年、SONYがKOOVというプログラミングブロックを発売しました。これもすぐに入手してすこし遊んでみたのですが、この「ブロックの組み立て方」の表現を見て、「わかってないなあ・・」と思ってしまったのです。KOOVの場合、ブロックの組み立て方は、すべてPC画面に表示されるようになっています。それは問題ないのですが、こちらは、静止画像が表示されるのではなく、3Dとアニメーションが組み合わされるというかなり凝った作りになっていたのです。

 

ところが実際にその画面を見ながらブロックを組み立ててみると、これがあんまり組み立てやすくない。ブロックのどこがどう組み合わさっているのかがよくわからないことが多かったのです。アニメーションも、わからないところを何度も見るという使い方をすると、何度も最初から繰り返してみるのがけっこううざいんです。作った人たちはきっと、2次元の静止画より、3Dで好きな方向を向けて見ることができて、さらに組み立てる手順がアニメーションするようなリッチな表現であれば、「静止画にくらべて、ずっとわかりやすくなるはず」だと考えたのでしょう。でもこれが、よく練られた静止画にわかりやすさという点で負けるのです。このことは、やはりこういう組み立て方を永年作ってきた人たちの、なかなか外からはうかがい知ることができないノウハウではないかと思うのです。自分の子供時代の仇を今討ったみたいな感じで買い込んだレゴですが、そんなことを改めて考えさせられたのでした。

 

 

ところで、組み上がったサターンVは、教室に置物として飾ってあります。「でっかいレゴ」という目で見てくれる子どもはいますが、案外「これ何?」と聞いてくれる子どもは少ないんですよね。「50年も前に、人間は月に行ったの知ってる?」とか言っても「ふーん」くらいで、のってくれる子どもがほとんどいないのが、ちょっとさびしいですねえ。子どもたちとの話題にするには、アポロより、スター・ウォーズとかの方がまだいいのかも。次はミレニアム・ファルコンでも作るかな。デススターは高すぎるので(笑)

 

 

 

 

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