日本での正規代理店がキャリアスタさんに決定し、正式に日本でも販売が始まったOzobot(税込み9,800円でAmazonなどで販売されています)。さっそく入手したので、遊んでみました。
ケースをあけるとこんな感じです。右下の小さいのがロボット本体。左下のUSBケーブルの右側にあるのは、Ozobotにかぶせて使うカバー。(色を塗ったり、何か貼り付けたりという使い方をするもののようです)。ケーブルの左下にあるのは、Ozobotを入れるキャリングケースです。ただこのキャリングケース、先ほどのカバーを装着した状態では使えないというものでした。
当然このロボットを使った、子どもたち向けのワークショップなんかが企画できるかな、という目で見てますので、まず、一番気になるのはこんなに小さなロボットのバッテリーがどれくらいもつのかというところ。一度フル充電してから、付属していたコースを(カバーはつけずに)走らせてみました。
このコース、ずっと走り続けるはずのコースなんですが、途中で何度か止まってしまうことがありました(コースの色の読み取りをミスってるということなんでしょうかね?)。そういうときは、ちょっとつついてOzobotを動かしてあげるといいんですが、そんなことをしながら、基本的には一度も休ませずに連続走行させた結果がこれです。だいたい70分間走り続けました。実はこの後もう一度やったら60分ちょっとで止まりましたが、だいたい60〜70分位は連続走行できると思っていて良いのではないかと思います。どこかに「バッテリーが切れそうになると赤いランプが点滅する」という記述があったのですが、他の作業しながら実験していたので、「赤ランプ点滅」は見逃してしまいました。案外点滅時間が短いのかもしれませんので、もし「赤ランプ点滅」を見たら、即充電するのがよいようです。でも、これくらい連続走行に耐えられれば、子どもたちと一緒にけっこう遊べそうです。
ちなみに、完全放電状態からどれくらいでフル充電になるかも計ってみたところ、だいたい35〜40分でフル充電となりました。ただこれは、iPhone附属のAC充電器を使った結果ですので、参考値です。充電器によって充電時間は前後するはずです。(Ozobotには専用の充電器は付属していません。)
さて、付属していたもの以外にも、Webサイトにいくつかプリントアウトできるコースがありましたので、ダウンロードして試してみました。Ozobotは小さいので、A4の用紙にコースが作れるのがなかなかいいですね。
さて、Ozobotの動作の基本は、ライントレースです。電源を入れて、コースに置くと、コースのライン上をたどって走りだします。ラインの太さは5mmくらいが最適だそうで、細すぎても、太すぎても止まってしまいます。また、交差点があると、どちらに行くのかはランダムです。これが動作の基本です。
ただ、実際にコースを走らせてみると、それだけではなく、動作にちょっとくせがあります。というのも、ちょっとくらいならラインが途切れていても乗り越えて走っていくんですね。また、ラインが途切れていても、となりに線があるとそちらに勝手に移動して走っていったりします。Webサイトなどにも、こういう基本的な挙動についての記述が見当たらなかったので、自分で調べてみることにしました。
テスト用に作ったのはこんなコースです。コースのPDFを表示。ダウンロードしてご自由にお使いください。
5mm幅のコースが途切れてます。何mmまでのすきまを乗り越えて走るかを試すシートです。実験結果は、1〜2mmまでは走行OKでしたが、3mm以上開いているとNGで、そこで止まってしまいました。Ozobotは3mm以上の隙間は乗り越えられないようです。(ちなみに、右下の黒●は、Ozobotのキャリブレーションエリアです。マニュアルによると、コースの紙質が変わるたびにキャリブレーションせよとのことでしたのでつけておきました)
もう一つ、隣のコースに移動するのを検証するコースも作ってみました。PDFを表示
コースはそれぞれ12mm重なっており、隣のコースまでの隙間が1〜6mm空けてあります。
このコースを走らせてみたところ、1〜4mmまでの幅は乗り越えて隣の線に移りましたが、5mm離れるともう渡ることはできませんでした。なので、隣のレーンにOzobotを渡らせるには、4mm以下の隙間でないといけないようです。
最後にもう一つ、コースを作ってみました。先ほどのコースは、線と線がそれぞれ12mm重なっていたのですが、この重なりが短くなると乗り越えられる幅に影響があるのかどうかを確かめるためのコースです。PDFを表示
一番上のコースは先ほどのコースと同じ12mmの重なりのパターンですので、このコースでは4mmの隙間の最後まで走ります。次に重なり部分を0mmにしたまん中のコースを走らせると、今度は4mmの隙間が渡れなくなりました。実際に何mm重なっていれば4mmの隙間が渡れるか、という厳密なテストはしませんでしたが、まあ少し重なっていれば、4mmくらいの隙間は何とか行けるのではないでしょうか(アバウトですが^^;)
一番下のコースは、重なり部分を-1mm、つまり左右方向にも少しすきまを作ったものです。すると、Ozobotは1mmの隙間も渡ることができなくなりました。つまり、隙間を渡らせるためには、コースの線が少し重なってないといけないようです。
これで、だいたいですがOzobotの動きのクセみたいなものはわかったような気がします。
次は、Ozobotの特徴である、カラーコードのテストをしてみようかと思います。
つづく