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  • 執筆者の写真原田洋一

お手軽プログラミングロボットEdison!

更新日:2021年11月9日


先日、オーストラリア製のEdisonというプログラマブルロボットを入手しました。これが低価格なわりになかなか良くできていて感心しました。ロボットプログラミングの入門機としておすすめできると思いますので、ちょっと詳しくレビューしてみます。

さて、このロボットの特徴なのですが、こんなところかと思います。

・US$49で、送料込みという低価格(まとめ買いするともっと安くなります)

・赤外線、カラー、明るさ、音の4種類のセンサーを内蔵

・組立不要

・レゴブロックがはまる

・PCでプログラム可能(プログラムツールは初級〜上級まで3種類用意されている)

・PC→ロボットのプログラム転送は音声を使う(Bluetooth、Wi-Fiは一切使用しない)

この低価格で、4種類もセンサーを積んでおり、これを使ったプログラミングが可能です。プログラミングツールも、3種類あり、一番入門者向けのEdblockというツールは、Scratchjrをイメージするようなビジュアルツールです。

Edblocks画面

Edblocksの画面。ブラウザ上で動作し、プログラムはブラウザのキャッシュ上に保存される。

無料のアカウントを作成すれば複数のプログラムを保存可能。

また、その上にEdwareEdpyというツールが用意されています。Edwareは、Scratchjrに対するScratchの位置づけのようなツールであり、このロボットの中核となるビジュアルプログラミングツールです。さらにEdpyというのは、Pythonをベースとしたテキストプログラミングのツールです。このロボット1台で入門からPythonまで使えてしまうというラインナップをすでにもっているわけです。今のところメーカーのホームページやプログラミングツールは英語のみですが、それでも入門編のEdbolcksは、Scratchjrが英語版でもほとんど問題なく使えるように、小学校低学年でも十分使えると思います。(ただEdwareは英語が読めないとちょっと厳しいと思います。Scratchの英語版を使うようなものです)

さすがに6万円もするマインドストームEV3を購入するのはなかなか躊躇しますが、ロボット本体がこれほど低価格だと、まず試しに使ってみる、プログラミングの体験をしてみるという使い方は十分できると思います。

では、さっそく開封の儀から。

Edisonロボットパッケージ

EV3と比べるとかなり小さいです。

箱を開けると、すぐにロボットが現れます。一切緩衝材のようなものは入ってません。

また、他の紙一枚入っていません。清々しいほどのシンプルさです。

箱の内側で本体を巻いている部分に、簡単な解説が印刷されています。

レゴの組み立て方のように徹底したノンバーバルですが、これでほとんど理解できます。

本体の電池ボックスの中に接続ケーブルが入っています。これを取り出して、

ここに単4電池を4本(別売)をセットします。

本体が小さいですし、一切組み立てがいりませんので、本当に箱から出して電池を入れて、底面の電源ボタンをONにするだけで、すぐにスタンバイとなります。Edblocksを使うのは後にして、まずは動かしてみました。

Edisonにはあらかじめ6つのプログラムがプリセットされています。これをバーコードを読み取らせることで呼び出すことができます。バーコードはメーカーのホームページからPDFがダウンロードできますので、それをプリントすればいいだけです。今回は、A1サイズのコースのPDFをダウンロードして、普通のプリンターでA4用紙にポスター印刷して、これを貼り合わせてコースをつくりました。その上に6つのバーコードが印刷されています。

コースのPDFは下記からダウンロードできます。

読み込ませるのも簡単です。バーコードの右側の矢印の上にEdisonを置いて、上面の3つのボタンのうち、一番下の丸いボタンを3回おします。すると、Edisonがバーコードの上を走ってこれを読み込み、スタンバイ状態となります。後は、Edison本体の▲のボタンを押せばプログラムスタートです。

バーコードで用意されているLine trackingで動作させたところです。簡単にライントレースしてくれました。

この他にも、5つのプログラムがバーコードで呼び出せます。

Sumo wrestle:Edison2台でバトルするプログラム

Bounce in borders:底面のカラーセンサーで黒線を認識し、線内を走り続ける

Clap controlled driving:音センサーに反応し動作する 1音で回転、2音で直進する

Avoid obstacles:赤外線センサーで障害物を検知し走り続ける

Follow torch:明かりを追いかけて走る

どれもバーコードを読むだけで一瞬で動作可能となるので、バーコードのプリントアウトを用意しておけばすぐに遊べます。

次は、Edblocksを使ってみます。


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