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  • 執筆者の写真原田洋一

ROBOMASTER S1 を作ってみた

更新日:2020年2月7日


ドローンメーカーとして定評のあるDJIが発売した教育用ロボットROBOMASTER S1。発表以来ずっと注目していたのですが、ようやく入手したので、まずは作ってみました。

パッケージは白地にドーンとロボットが。なかなかかっこいいです。

パッケージを開くとまずこれが出てきます。ここでけっこうテンションあがります。

段ボールの中には、組み立て説明書の他、練習用の的につかうのでしょう。数字の書いたプラカードとその台にする厚紙が入ってます。

上のパーツを取り除くと、その下の段にはこれが入っています。ボディとキャノン部分ですね。

組み立て説明書ですが、こんな感じです。第一印象は「絵が小さい!」 ほぼノンバーバルで構成されているので、「字が小さくて読めない!」という印象はないのですが、限られたスペースに詰め込んだために、絵が小さいです。この絵を見て、パーツの向きとかを合わせて組み立てるのは、老眼の身にはちょっときつかったです。ハズキルーペ欲しかった(笑)。

実は僕は全部組み立ててから気づいたのですが、メーカーのホームページに、組み立てを一通り解説したビデオがアップされています。最初にこれを見ておいたら、少し楽になったはずです。僕はこのビデオを見ずに、紙の説明書だけで、組み立てにだいたい3時間かかりました。これを最初に見ていたら、もうちょっと短い時間で組み立てられたのではないかと思います。

動画は英語ナレーションのみですが、英語字幕が入っているので、自動翻訳で日本語にすると、ほとんど理解できると思います。

組み立てる前にバッテリーチャージャーとバッテリーを取り出して充電しておきました。バッテリーチャージャーは直接ACから接続するタイプで、USBではありません。出荷時にどれくらいのバッテリー量だったのかがわかりませんが、1時間くらいでフル充電状態になりました。フル充電になると、インジケーターが消灯します。

使用するネジ類はすべてこのケースに分類されています。ネジと一緒に、レンチもこのケースに入っています。このレンチの取っ手はケースの別の場所に入っています。最初この取っ手を見逃していて、このレンチでねじ回すのか? マジ? と思ってしまったのですが、とても使いやすい取っ手が同梱されていました。

ネジはすべてトルクスネジで、レンチの両側でサイズが異なっています。大きい方がT8ですが、小さい方が同じサイズのトルクスレンチを持っていなかったのでサイズの確認ができませんでした。多分T5かT6くらいではないかと思います。

数種類のネジは、全部説明書で、ケースのどのパーテーションのものを使うのか明示されているので迷うことはありませんでした。

さて、組み立て開始です。まずはあの特徴的なタイヤを作ります。タイヤパーツに付属のグリスを塗ります。Rマークの黒く丸いパーツは、タイヤのローラーをはめ込むときに使う台座です。4つのタイヤは、ローラの向きで2種類になるので、この向きの台座で2個、反対向きにしてあと2個タイヤを作ることになります。

グリスを塗ったところにローラーを差し込んでいきます。この後、上にカバーをはめて、ネジで固定します。T8より小さい方のネジ(レンチ)を使うのは、このタイヤのところだけです。この組み立てが終わったら、レンチをT8の方に差し替えて、以後は全部そのまま組み立てが終了します。このへんもちゃんと考えられている感じを受けました。

タイヤ完成です。

いよいよボディにタイヤを動かすモーターを組み込みます。実際は、この前にボディのパーツをつけて、そこにセンサー(ボディの前後左右に1個づつ、全部で4個)を取り付けて配線するパートがあるのですが、写真を撮り忘れました(^^;) このセンサーは、敵に撃たれたことを検知するためのセンサーですが、赤外線砲だけでなくゲル弾で撃たれたことも検知するセンサーのようです。

センサー、モーターがだいたい配線できました。オレンジ色がモーターのケーブル、黒いのがセンサーのケーブルです。まだ前部のセンサーがひとつだけついていませんので、センサーのコネクタは3つしか埋まっていませんが。

砲塔、カメラ、ここには見えてませんがスピーカーなどを組み込んで砲台を作ります。 カメラは他パーツとの共用部品なのでしょう。ここでは使わない下の部分にもネジ穴がありました。最初間違って反対に取り付けてしまいました(^^;)

砲塔部分のカメラ、スピーカー、アンテナなどはこんな感じでケーブルを取り回します。本体の内部の配線もそうなのですが、取り回しは決して難しくなく、配線は非常にスムーズに組み立てることが出来ました。この辺もとてもよくできています。

コネクタがまだ余っていますが、この状態でコネクタ部のアクリルカバーをネジ止めする指示があります。デフォルトではこれしかコネクタは使わないようです。

アクリルカバーをネジ止めします。ネジは2カ所だけで、反対側は引っかけるだけなのですが、ここの位置が今ひとつよくわからず、ネジがなかなか締められなかったのが、最後の最後にちょっとイラッとしたポイントでしょうか。でも、それ以外はとても気持ちよく組み立てられ、さすがドローンのメーカーが作ったロボットという印象でした。

最後にお尻のところにバッテリーを差し込んで完成です。

ということで、無事起動しました。起動の感じもかっこいいです。この後、タブレットのアプリを起動して、Wi-Fiへの接続、本体モーターとセンサーの設定などを経て使用可能になります。この辺もスムーズで、それほど迷うことはありませんでした。

最後にちょっと気になったのは、これらセットアップと、最初にファームウェアのアップデートを行って、30〜40分、その後タブレットで操縦できるようになったのでおもしろがって遊んでいたら、起動からかれこれ1時間半くらいたったら、もうバッテリーが半分くらいに減っていたことです。ドローンに比べればかなりましなのでしょうが、実際にバトルとかを本格的にやるようになったら、予備の*バッテリーが必須になるのかもしれません。

プログラミングツールは、ブロック型のツールと、Pythonが用意されています。ブロック型の方はメニューに思い切り「Scratch」と書いてあるのですが、これはMITのScratchではありません。GoogleのBlocklyをベースにしているのでしょうが、Scratchとは別物です。Scratchライクではあるのですが.....。

おまけ。これがROBOMASTER S1のゲル弾のつぶつぶです。これを水につけるとゲル弾となり、これをキャノンから発射できるのだそうです。写真撮り忘れましたが、キャノンには結構大きなゲル弾の弾倉がセットされています。ただ、こんなモノを撃ちまくったら、後でどうなるのか正直不安です(笑) 教室の子どもたちにやらせたら、とんでもないことになりそうですので、こそっとそのうち試してみましょう。

あと、パッケージには写真右のマスキングテープが入っていたのですが、組み立て時には使いませんでした。何に使うのでしょうか? あと、これも写真に撮り忘れましたが、保護用のゴーグルもひとつ付属していたことを付け加えておきます。

さて、新ロボットが使えるようになりましたが、この動きはとにかくスムーズでヤバイです。でもきちんと制御できるようになるにはまだだいぶ勉強しないといけないようです。教室で子ども向けの教材として使えるようになるには、まだ先のことになりそうですが、ポテンシャルはかなりありそうですので、引き続き研究していきたいと思っています。

*追記(2019/8/7)

 バッテリー駆動時間は、ホームページのFAQのところに記述がありました。「連続走行30分、スタンバイ100分」ということのようです。これくらいだと、教室で使うには予備のバッテリーが必須になるように思いますが、今のところメーカーのオンラインショップでもバッテリー単体での販売は行っていないようです。


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