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執筆者の写真原田洋一

たいまつ台を作ろう:MCブロックビルダー作例 (スクラッチでマインクラフトをプログラミング)

 MCブロックビルダー解説書にあまりくわしく作例を載せなかったのですが、「たいまつ」の引数の使い方はちょっと注意が必要です。ここで、新しい作品(たいまつ台)の作例とともに解説します。


 ブロック一覧の137ページ(このPDFはMCブロックビルダーのダウンロードファイルに含まれています)には、このように記載してあります。たいまつのブロックIDは50です。


さらに欄外に下記の記述があります。


 引数が0〜5のブロックのように6種類の引数をもつブロックはたいてい、「どの面が上に来るか」の、向きの違いを表しています。通常ブロックはサイコロのような6面体ですから、どの面が上に来るかで6種類の引数を持つブロックがあるわけです。


 一方、カボチャやジャックオーランタンのように0〜3の4種類の引数を持つブロックもあります。これらは、顔が上下に向くことはないので、周囲の4方向にだけ、引数で向きが変わるようになっています。


 ところが、たいまつは、0〜4という5つの引数を持っています。この5つの引数による違いがちょっと独特なのです。


 たいまつの引数が0のときは、地面に直立するたいまつになります。引数1〜4のたいまつは、必ずとなりのブロックに斜めにくっつくタイプのたいまつになります。マインクラフトの村にときどき、冒頭の写真のようなたいまつ台がありますが、まさにこの形のたいまつが、引数1〜4のたいまつなのです。


 注意しないといけないのは、引数1〜4のたいまつは、地面にそのまま置いたり、となりにブロックがない場所に置くことができません。このような場所に置くとすぐにドロップになってしまいます。この引数のたいまつは、必ずとなりに別のブロックを置いておくことが必要です。


 となりのブロックと、引数の関係は下の図のようになっています。カボチャやジャックオーランタンの引数と向きの関係(電子書籍のP22 コラム3参照)は、単純に右回りに回転していったのですが、たいまつの引数1と2は、向かい側の位置関係となります。この位置関係を守らないと、引数1〜4のたいまつを置くことができません。



中央のブロックがX=0、Z=0の座標のとき、そのブロックに対して配置できるたいまつの引数と座標の関係は下のようになります。


引数1:X= 1、Z= 0

引数2:X=-1、Z= 0

引数3:X= 0、Z= 1

引数4:X= 0、Z=-1





 ちょっとややこしいので注意してください。たいまつは1つのブロックですから、くっつく別のブロックとは別の座標(かならず隣の座標)に置かなければいけません。またこのとき、たいまつの引数を間違えると、ここでもたいまつは隣のブロックに斜めにくっつかずにドロップになってしまいます。



 では、まず最初にこの関係を固定座標でプログラムしてみましょう。

最初に、箱ブロックを使ってフェンスを2つ積みます。このようにすると、フェンスが棒になるブロックを使います。(ここでは、ブロックIDが190の、ジャングルの木のフェンスを使いました) 次からは、すべて点ブロックです。まず棒の上にたいまつがくっつくブロック(下の棒にあわせて、ジャングルの木材 ID=5、引数=3)を点ブロックで1つ置きます。その後の4つの点ブロックが、その周囲に引数1〜4のたいまつを配置するプログラムです。


 ここまでできれば、あとはいつものように、座標を変数にして、これをどこにでもすぐ置くことができるようにしましょう。プログラムはこのようになりますね。



 座標を変数にしておけば、このようにたくさんならべたりすることもすぐにできますね。



いかがでしょう? このように、スクラッチで簡単にプログラミングして、マインクラフトの作品を作ることができます。ぜひ、MCブロックビルダーで試してみてください。


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