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執筆者の写真原田洋一

光る花のツリー:MCブロックビルダー作例

更新日:2021年10月20日


 MCブロックビルダーの解説書にはいろいろな作例が載っていますが、本に載らなかった作例もいろいろあります。そんなバリエーションのようなものもときどき紹介していこうと思います。第一弾は、「花の光るツリー」です。


土ブロックでツリーを作り、その上に花を置きます。

花の向こう側には、グロウストーンを置いてありますので、













これは、「円ブロック」と変数座標を使って、Y座標(高さ)を増やしながら、半径を減らしていくことで作ることができます。


早速プログラムを見てみましょう。


 これですべてです。そんなに難しくないと思います。座標を表すために、x 、y 、z という変数を作り、これを使っています。また半径も、r という変数で扱っています。


 変数の初期値は、このツリーを作る場所の座標(「円ブロック」の中心の座標)ですから、好きな数値にしてください。(当然マインクラフトのワールドの中で自分が立ってる場所の近くにするべきですね。そうしないとできた作品が見えません...)


 3つの「円ブロック」が使われていますが、それぞれの内容は以下のようになっています。



①土ブロックの土台を作る

 座標と半径はすべて変数にします。花を植えるためには「土ブロック」が必要です。土ブロックを表すブロックIDは2、引数は0ですので、このようになります。



②土ブロックの上に花を置く

 このプログラムのポイントは、Y座標の扱いと、花の引数が乱数になっていることです。

花は、①で置いた土ブロックの上に置くわけですから、①のY座標に+1した数値がY座標になります。その計算のために演算ブロックを使っています。


 また、花なのですが、実はMCブロックビルダーのサンプルプログラムに含まれているブロック一覧.pdfの中には、花のブロックIDが含まれていません。(すいません。電子書籍の方には、他にもたくさん使えるブロックの一覧がありますので、是非そちらもご覧ください)


 ブロックID38の花は、引数の違いでいろいろな花になります。


引数0:ポピー

引数1:ヒスイラン

引数2:レンゲソウ

引数3:ヒナソウ

引数4:赤色のチューリップ

引数5:橙色のチューリップ

引数6:白色のチューリップ

引数7:桃色のチューリップ

引数8:フランスギク


 ですから、ここでは引数を0〜8の乱数としてあります。このため、実行するたびにちがう花が並ぶツリーになるわけです。



③花の後ろにグロウストーンを置く

 この花のツリーは、夜になったときにきれいに光るように、花の後ろ(奥)にグロウストーンを置いてあります。こうすると、花に後ろから光が当たってきれいです。このようにグロウストーンを置くための座標はどうすればいいでしょう? これも案外簡単です。グロウストーンは花と同じ高さに置かれるわけですから、Y座標は②のプログラムと全く同じでいいですね。ただ、半径も同じだと、花の上にグロウストーンが重なって花が消えてしまいます。なので、半径は②より小さくすればいいのです。そのため半径から−1しておきます。これで円ブロックのプログラムは完成です。


あとは、半径とY座標を変えながら繰り返します。今 r は「-1ずつ変える」になっていますから、くり返す回数は半径の初期値と同じになりますね。






念のため、サンプルプログラムもアップしておきます。こちらもご活用ください。



 僕は教室では、これを作った後、こんな課題を出したりします。このツリーを、下のように5×5個、25個並べるプログラムにするのです。これはいろいろなやり方がありますが、繰り返しで変わった変数を、プログラムの中で初期値に戻す必要があります。これに気づけば、それほど難しくは無いと思います。ぜひチャレンジしてみてください。



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