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  • 執筆者の写真原田洋一

「プログラミング」わからないけど...楽しい!?


科学館で今行っているセッションは、STEP1〜STEP5と段階を踏んだ、計14時間のカリキュラムです。当然、先に進むほど、少しづつ高度な内容が出てきます。そして、STEP2あたりになると、ちょっと子どもたちの間でも理解に差が出てくるという現実があります。

STEP2のセッションにやってきて、出した課題に対するプログラムの内容を見ると、残念ながら「あれ〜、キミ〜、わかってないねえ〜」、「それ、STEP1のときもやったし、今日(STEP2)も説明したんだけどな〜」という子どもがいます。

人の話を全く聞いてなかったのか、それとも、聞いたけど理解できなかったのか、理解したつもりだけどすぐに忘れてしまったのか、まあこのどれかだとは思いますが・・・。

大人の頭で考えると、これほど内容がわかっていないと、実際やっていてもつまらないんじゃないかと思ってしまうのですが、ところが、このセッションに来てる子どもたちはほとんどが、それでも楽しそうに参加してくれます。今まで途中で帰っちゃったとか、わからなくてヤケを起こしてロボットに八つ当たりするというような子どもは皆無なんです! みんな、上手く動かなくても、結構めげずに、しこしことプログラムを直したりしてくれるんです。そして、STEP2でこんな状態でも、大抵の子どもが、次のSTEP3にも応募してきます。

僕がプログラミング教育に可能性を感じるのはこういうところです。恐らく、普通の学校の授業で、内容を理解できずに先に進まれたら、きっと途中で挫折して、放り出してしまう可能性が高いのではないでしょうか。でも、何故かプログラミングだと、案外楽しそうに子どもたちが参加してくれるんです。今は、教室形式で、限られた時間内で複数人の子どもを同時に見ている状態なので、なかなかこういう子供がいても手厚くケアすることができない状態なのですが、こうして本人のモチベーションが切れないのならば、ある程度手をかけてあげれば絶対にこの子どもたちが理解を深めながら成長する手助けができると思うのです。

MITメディアラボの故シーモア・パパート先生じゃなかったかと思いますが、プログラムを体験することは、「非常に小さな成功体験の積み重ねである」というようなことを発言されていたような気がします(うろ覚えです・・・)

要するに、プログラムを作る→うまくいかない→プログラム修正→うまくいった! という非常に小規模な成功体験をくり返すことが、子どもが興味を持続させる肝となっているのではないかと。

Scratchのセッションは自分ではまだやったことがないのですが、プログラミングだけの世界(ロボットではなく画面内での動きのみ)でも同じことになるのかどうか、この辺をいずれ自分でも確かめてみたいと思っています。

*写真はイメージです。

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